1回の会計、1枚のレシートに複数カテゴリの商品が混在するのは、日常生活でよくあることです。たとえばドラッグストアやコストコなどの大型店舗で、食料品と掃除用品を一緒に購入する場面は珍しくありません。
とはいえ、家計簿に記録する際に「これは食費?それとも日用品費?」「一緒に買ったけど、わけるべき?」と迷ってしまう。
この“分類の迷い”が家計簿のハードルを上げ、やがて続かなくなる…。私自身も何度もそんな挫折を経験しました。
家計簿は目的ではなく、あくまでプロセス。完璧を目指す必要はなく、80点を取れれば十分だと考えています。
この記事では、そんな悩みを解決すべくカテゴリを“自分仕様”にアレンジした体験談をご紹介します。
「なんとなく」で分類していた頃のモヤモヤ
マネーフォワードMEを使い始め、自動入力機能の便利さに感動したのも束の間、ある問題に直面しました。
- スーパーで食品と洗剤を同時購入 → 分けるのが面倒
- ドラッグストアで化粧品+軽食 → 食費?美容費?
- コンビニ利用 → 外食?生活費?
実は、マネーフォワードMEがクレジットカード連携で自動入力してくれるのは、カード明細に記載された“合計金額”のみ。
どこで・いくら使ったかは把握できますが、1枚のレシートに複数カテゴリが含まれていても、内訳の自動分類はされません。

クレカ連携後に表示される明細画面。金額・店名は分かるが、購入内容までは表示されない
つまり「この支出、全部“食費”でいいの?」というモヤモヤは、こうした仕様によるものなのです。
とはいえ、毎回手動で細かく分類するのも手間が増え、せっかくの自動化の良さが失われてしまいます。
私も一時期は頑張って細かく分けていましたが、やがて作業に疲れ、継続を断念しました。
支出には“見直す優先順位”がある
家計を整えるとき、やみくもに全体を削ろうとするとストレスが大きく、継続も難しくなります。
だからこそ、まずは“見直すべき支出の優先順位”を整理しておくことが大切です。
支出は、次の2軸で分類できます:
- 定期的 or 不定期:毎月かかる支出か?突発的な支出か?
- 固定費 or 変動費:金額がほぼ変わらない支出か?月によって変わる支出か?
このうち「固定費(家賃、サブスク、通信費など)」は月ごとに金額が一定であり、家計簿で細かく追うよりも、契約そのものの見直しの方が効果的です。
一方、「変動費(食費、日用品、趣味など)」は生活習慣で大きく変動するため、日々のモニタリング対象として優先度が高いといえます。
さらに変動費は、次のように分けて考えると管理がしやすくなります:
- 定期的な変動費:食費・日用品費・美容費など
- 不定期な変動費:家具家電、旅行、冠婚葬祭など
マネーフォワードMEのような家計簿アプリを使えば、出入金履歴やカテゴリ分けは自動で処理されるため、自分は「ムダな支出の見極め」に専念できます。
言い換えれば、満足度の高い支出はそのままに、満足度の低い支出だけを見直すという“効率のいい家計管理”が実現するのです。
我が家の“5カテゴリ”運用ルール
以下が我が家で採用しているカテゴリ分類です:
- 固定費:家賃、光熱費、通信費、保険料、サブスクなど
- 生活必需品費:食料品、日用品、コンビニ、外食
- 医療・子育て費:医療費、薬、育児関連、美容費
- 趣味・娯楽費:旅行、趣味、ゴルフ、カフェ、交際費
- 特別な支出:家具家電、冠婚葬祭、現金引き出しなど
スーパーやドラッグストアで混在購入した場合も、「どこで買ったか」でざっくり分類。
あとは必要に応じて手動修正すればOK。管理がぐっと楽になりました。
分類を整えたら、家計が“語り出す”ようになった
カテゴリを“自分仕様”に整えたことで、家計簿を見るのが楽しくなりました。
過去の支出と今を比較したり、「今年の旅行費いくら?」といった問いにもすぐ答えられるように。
家計簿が“振り返りのツール”として機能し始めたことが大きな変化でした。
データが整えば、改善点も自然と見つかり、結果として節約にもつながっていきます。
無料版では見えなかった「整う家計」の姿
マネーフォワードMEの無料版では、連携できる口座数に上限があり、カテゴリ分類の学習や自動反映も限定的です。
一方、有料版は連携無制限・カテゴリ修正の学習機能も備えているため、「家計が整う」仕組みを構築しやすくなります。
課金を迷う気持ちは私もよくわかりますが、一度整った仕組みは“家計の自動運転”を可能にしてくれると実感しています。
まとめ|家計簿は“自分にとって使いやすく”するのが正解
- 支出分類で迷うのは誰にでもある“家計簿あるある”
- カテゴリを編集し「自分仕様の家計簿」に整えられる
- 分類が整えば、分析・改善・振り返りがしやすくなる
- マネーフォワードME有料版なら、仕組み化がスムーズに
- 「継続できる家計簿」は“使いやすさ”から生まれる
コメント