マネーフォワードMEなどの家計簿アプリを使い続けていくと、多くの人が一度は「カテゴリが多すぎて見づらい」「本当にこの分類で良いの?」と感じる瞬間があると思います。
私自身もその一人でした。数ヶ月使ってみて、ようやく“自分たちにとって管理しやすいカテゴリ分け”が何かを掴んできた頃、マネーフォワードMEのカスタムカテゴリ編集機能を活用して、大きく分類を見直しました。
今回の記事では、私が5つの親カテゴリに整理した理由と、その中身を深掘りしながら紹介していきます。すでにアプリを使っていて「分類がしっくりこない」と感じている方の参考になれば嬉しいです。
なぜ5カテゴリに?その背景と狙い
もともとマネーフォワードMEには豊富なカテゴリが用意されており、自動で振り分けてくれる機能もあります。
しかし、私の場合は細かすぎる分類がむしろ分析の妨げになっていました。
たとえばスーパーやドラッグストアで買い物をした際、食品と日用品を一緒に購入することは日常茶飯事。
その度に「これは食費?それとも日用品費?」と悩み、毎回手動で修正していたら、せっかくの自動化が台無しに。分析も「これはこっちにカウントすべきだったかも」と迷うことが多く、仕組み化の意味が薄れていく感覚がありました。
そこで私は、「日々の支出を俯瞰して把握すること」に軸を置き、以下の5カテゴリに集約するスタイルに変更しました。

家計管理を“仕組み化”するために再設計した我が家の5カテゴリ。ムダなく、全体像がすっきり見えるようになりました。
1. 固定費|変動が少ない“決まった支出”はここに集約

編集したカテゴリには◆を付けて分かりやすくしています。
このカテゴリには、1年を通して金額の変動の少ない、もしくは請求時期が確定している支出を分類しています。
具体的には以下のようなものです:
- 家賃(もしくは住宅ローン)
- 電気・ガス・水道などの光熱費
- 通信費(スマホ、光回線など)
- 交通費(タクシーや公共交通機関の移動)
- 車両維持費(自動車税、ガソリン代など)
- 保険料
- サブスクリプション(音楽・動画・クラウド系)
これらは金額は時期によって大きな変動は発生しづらく、モニタリングの優先度は高くありません。それぞれの項目において、年間どの程度のコストが発生しているのかを確認する用途で分類しています。
例えば車両維持費のカテゴリでは定期的に発生するガソリン代やメンテナンス費用に加え、自動車重量税や車検費用、タイヤ購入費用など不定期で発生する費用が自動振り分けされています。これにより車を所有することでの年間コストを見える化することができます。
自分たちではコントロールしづらい項目なので、契約や使用そのものを定期的に見直す必要があります。
2.生活必需品費|日々の暮らしに欠かせない支出はここに集約
かつては「食費」と「日用品費」を明確に分けていましたが、我が家ではスーパーやドラッグストアで同時購入することがほとんど。
それをいちいち分類するのは手間でしかなく、得られる情報も少ない。
そこで以下のように分類:
- 生活必需品費(スーパー・ドラッグストアでの購入)
- 外食
- コンビニ
“何を買ったか”ではなく“どこで買ったか”に着目。判断基準をシンプルにすることで分類ストレスをなくしました。
3. 健康・医療費|暮らしに欠かせない“変動支出”をまとめて見える化
生活に必要不可欠だけど、毎月同じ金額にはならない支出群をまとめています。
この項目は、定期的にモニタリングすることで予算コントロールしやすくなりました。
具体的には:
- 医療費(病院代・薬代)
- 子育て費(おむつ、ミルク、おもちゃなど)
- 美容・被服費
4. 趣味・娯楽費|楽しみや気分転換に使う“自由支出”の見える化
このカテゴリは、生活の潤いにはなるけど、見直し対象にもなりやすい項目です。
過去の支出を振り返って「本当に使って良かったか?」を考える材料にもしています。
分類は以下の通り:
- 趣味(ゲーム、書籍、習い事など)
- カフェ・外食(純粋な娯楽目的の支出)
- ゴルフ(年間予算を決めて管理)
- 旅行・交際費
- アウトドア
- コンサドーレ
特に熱中するとついつい使いすぎてしまう項目は独立させて支出を見える化しています。
5. 特別な支出|臨時出費や大型支出は一括で管理
このカテゴリは、年に数回あるかないかの不定期支出をまとめています。
予算化は難しいけれど、「これくらいの範囲ならOK」と許容ラインを決めています。
我が家では次のように分類:
- 家具・家電(買い替え含む)
- 冠婚葬祭
- 現金引き出し
- その他の特別支出
※現金は基本的に使わず、例外は近所の現金支払い限定の店舗。記録は引き出した時のみ管理し、現金で支払ったものは厳密にはカウントしていません。完璧を目指さず“80点主義”で運用しています。
まとめ|カテゴリは“自分の行動パターン”から逆算して整える
- 細かすぎるカテゴリは分析の妨げになりやすい
- 自分たちの買い物・生活パターンに合った分類が大切
- 分類ルールを決めれば手動修正も最小限に
- カテゴリの再設計で、家計簿が振り返りツールに進化
- 80点主義で無理なく続く“整った家計簿”を
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