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「払い済み保険」は得?損?――その仕組みと“本当に守るべきもの”の話

「もう保険料を払わなくていいから安心」――
そう思って「払い済み保険」に変更した方も多いかもしれません。でも本当にその選択、正しかったのでしょうか?
この記事では、払い済み保険の仕組みとその落とし穴、そして“もしも”に備えるという保険の本質を今一度見つめ直していきます。

目次

払い済み保険ってなに?その仕組みをやさしく解説

払い済み保険とは、保険料の支払いを停止し、今まで積み立てた解約返戻金を使って、以後の保険料なしで保障を継続する制度です。これにより、保険契約を維持しつつ、保険料の負担をゼロにできます。

ただし、その代償として保障額は大きく減額され、契約当初に設定していた内容とは大きく異なる保障になります。

払い済み保険が“損”とされる5つの理由

1. 保障額の大幅な減少
1,000万円の保障が300万円程度にまで減るケースも。必要な保障額を大きく下回り、いざというときに遺族や自身の生活が守れないリスクがあります。

2. 特約や配当金の消失
医療・介護などの特約が解除され、保障範囲が狭くなります。配当金付き契約の場合、払い済みにすることで配当金の受取もストップします。

3. 運用効率の悪化
払い済みにすると解約返戻金は保険会社が運用しますが、契約時の利率(予定利率)で固定されるため、現在の市場より運用効率が劣る場合も。

4. 復旧できないリスク
一度払い済みにすると、元の契約内容には戻れない可能性が高く、復旧には健康状態の告知・審査が必要になることも。

5. 他の選択肢との比較劣位
同じ保障を得るなら、掛け捨て型の保険の方が月々の負担が圧倒的に少ない場合が多く、コストパフォーマンスに劣る選択といえます。

本当に守りたかった“万が一”への備えが薄れるリスク

払い済み保険は「保険」「貯蓄」「投資」の要素が混在しているため、本来の目的である“もしもへの備え”が見えづらくなるという大きな問題があります。

特に必要保障額を明確に計算せず、「とりあえず続ける」ために払い済みにした場合、保障額が足りず後悔する未来が訪れるかもしれません。

他の選択肢との比較:もっと賢い選び方は?

たとえば、解約返戻金を以下のように活用する選択肢もあります:

● 解約して現金化 → 生活防衛資金や投資に
十分な保障が別にあるなら、返戻金をより効率的に活用できる可能性があります。

● 掛け捨て型保険に乗り換え
月々の保険料は少額で済み、必要な保障額を無理なく確保できます。

どちらの選択肢も、「何のために保険に入るのか」を明確にすることが重要です。

結論:保険の目的を思い出そう

保険の目的は、人生の大きなリスクに備えること。払い済み保険がその目的を果たせる内容かどうか、一度立ち止まって見直してみましょう。

「もう払ってないからOK」ではなく、「それで“もしも”に備えられるのか?」が最も大切な視点です。

この記事のまとめ

  • 払い済み保険は保険料の負担がなくなるが、保障額が大幅に減少する
  • 特約や配当金が消失し、必要な備えがなくなるリスクも
  • 解約返戻金の運用効率が悪く、自己運用の方が有利な場合も
  • 保険本来の“備え”の目的を忘れずに、選択肢を比較検討しよう
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この記事を書いた人

共働き家計アドバイザー/仕組み化ブロガー。
北海道で1児の父として、暮らしとお金を整える実践を発信中。
固定費の見直しや保険整理、NISAなど“ムリなく続く家計管理”がテーマ。

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